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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……



絆創膏を渡すとソラ先輩は私の前に屈んで貼ってくれようとする。


擦れたところはヒリヒリしているけど、足の裏だけは擽ったくて笑ってしまった。


「怪我をするはめになるなら一人にしない方が良かったな。今度から人混みの中では俺の側から離れるのはお手洗いの時以外禁止」


確かにその方が賢明だ。

変な男に絡まれなくて済む。



「具体的ですね……。でも素直に従います」


「偉い。素直になったご褒美にこれをあげるよ」



「やったー!ケバブだけじゃなくてラムネまで買ってくれたんですね……!ありがとうございます。早速食べましょう」


初めて目にするケバブをがぶりと口にした時、カシャッと写真を撮るシャッター音が聞こえた。


ソラ先輩の方を見るとスマホのカメラを私の方に向けている。


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