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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……


「見られてないよ。目が合わなかったし、あそこからだとベランダの手摺で風子の体は見えないと思う」


「そうでしたか……」


分かっていて私にスリルを味合わせていたとは一本取られた。



「ところで、いつの間に私の浴衣を洗っていてくれたんですか?」


「風子がゆっくり寝ている間に洗って干しておいたから乾いていると思う。見た感じシミはついてなかったけど……どうだろう」



物干し竿に干されていた浴衣を取り込んでから不安だった腰回りを見ると、どこにもそれらしいシミは付いていなかった。


「大丈夫です。私が着たくて買ったのに何もかも助けてもらっちゃってすみません」


「気にしなくていいよ。風子の大事な服を汚してしまったら申し訳ないからね」



――――ピコン


他の洗濯物を取り込み終わった時、近くのテーブルに置いてあったスマホが鳴った。


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