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第1章 一目惚れ

真奈美から
「チケットが取れたよ」
と連絡をもらったのは、観劇する2週間前のことだった。

それからの2週間は緊張と期待の間で揺れ動いていた。

客層も良く分からなかったから、当日、着て行く服に迷った。
行く前にホームページを覗いて、改めてストーリーを読み込み、原作となった本があれば読もうとさえした。
けど、ホームページをみて、すぐに安心した。
シェイクスピアの作品数点をベースに現代の若者の喜びが詰まった物語ということを知ったのだ。
しかもその扱われた作品はどれも私が良く知ったものだった。

真奈美は作品の背景を知った上で私を誘ったんだ。

ありがとう、真奈美。