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人妻エリの秘めごと
第1章 Mさんと① 熱い視線に溶かされて
今日は午後一時にMさんと待ち合わせ。半年ほど前、ウィンドーショッピング中に声をかけられたのが知り合ったきっかけです。その日は夕方までぽっかり時間が空いてしまい、わたしは暇を持て余していました。
「少しお話ししませんか」その声に振り返るとオフホワイトのジャケットにジーンズ姿の男性が立っていました。年齢は三十代の後半あたり。細身でスポーティーな印象です。顎のラインが綺麗で夫よりも少し年下に見えます。
「これから人と会う予定があるので」
素っ気ない態度を装い、こういう場合の常套句を口にしながらもその男性をよく観察します。その男性もわたしを見ています。目の動きできっと左手の薬指のリングにも気が付いたはずなのに、彼は笑顔のまま「少しだけで構いません。ぼくにあなたの時間を少しだけ分けてくれませんか」と丁寧に言いました。
その大袈裟な言葉に、取り繕っていた顔が思わず綻んでしまいました。決して男前ではないけれど、丁寧な話し方と少しはにかんだような笑顔が感じの良い男性です。わたしは少しだけならと彼に微笑み返しました。
「少しお話ししませんか」その声に振り返るとオフホワイトのジャケットにジーンズ姿の男性が立っていました。年齢は三十代の後半あたり。細身でスポーティーな印象です。顎のラインが綺麗で夫よりも少し年下に見えます。
「これから人と会う予定があるので」
素っ気ない態度を装い、こういう場合の常套句を口にしながらもその男性をよく観察します。その男性もわたしを見ています。目の動きできっと左手の薬指のリングにも気が付いたはずなのに、彼は笑顔のまま「少しだけで構いません。ぼくにあなたの時間を少しだけ分けてくれませんか」と丁寧に言いました。
その大袈裟な言葉に、取り繕っていた顔が思わず綻んでしまいました。決して男前ではないけれど、丁寧な話し方と少しはにかんだような笑顔が感じの良い男性です。わたしは少しだけならと彼に微笑み返しました。