この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私の欠けているところ
第3章 『あいつ』のせいじゃなくて


適当にツマミを頼み
それから
ビールとワインで乾杯をした

すると深海さんは
その時を待ってたかのように
身を乗り出した


「梶谷くん」

「はい」

「相談って…」

「無いですよ」

「梶谷くん…」

「すみません(笑)
あくまでも『そういうテイ』です」

「…もう…」

「怒った?」

「怒ったりはしてないけど」

「けど?」

「教えてほしい」

「何をですか?」

「今日どうして私と…」


あー…(苦笑)
やっぱ忘れてんだ
深海さんと話したいって
前に言ったこと
忘れてるって言うか
受け流された訳だから
そもそも耳に入ってないのか(苦笑)


「何でも答えますよ。
質問されるとなんだか嬉しいんで。
じゃあ正直に言いますね」


「あ…うん」


俺が『正直に』
なんて言ったからか
深海さんは少し背筋を伸ばした


「深海さんを
ほっとけないからです」


まぁそれは嘘じゃないから
正直な気持ちだ
ほんとはそれだけじゃないけど


「……」


「お節介かもしれないけど
ちょっと悲しそうだったり
寂しそうだったりする深海さんを
ほっとけませんでした。
そーゆー時に
相手してくれる人がいると
俺なら嬉しいんで
できれば深海さんと
そういう友達みたいな感じに
なりたいと思いました。
凹んでる時とかの電話やLINEって
嫌われたくない人にするのって
勇気いりません?
例えば恋人とかに」


「…わかる…気がする」


「それを気にせずできる相手に
なりたいって言うか
なってもらいたいって言うか…
うまく言えないんですけど」


/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ