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私の欠けているところ
第4章 俺のついた『嘘』のおかげだったんだけど

さすがに
何の連絡もなく
こんなに遅れるなんておかしいし
既読にもならない

俺は
深海さんが
何か変な事にでも
巻き込まれたんじゃないか
と思い始め
居ても立っても居られなくなっていったんだ


とりあえず

『時ちゃん大丈夫?
連絡下さい。
店は出るけど
絶対連絡して』

そうLINEして
俺は店を出た


一度会社まで歩き
深海さんの姿を探しながら
次は
駅に向かう


相変わらず
深海さんからLINEはなく
既読もつかない

俺はもう
たまらなく心配になって
深海さんの住む町へつながる
電車に乗り込んだんだ


深海さんの住んでる部屋を
知ってる訳じゃない
最寄りの駅を
会話の中で聞いただけ

けどそれでも俺は
じっとしていられなかったんだ


よし、ここだ
初大駅

俺は
はじめて初大駅で電車を降り
改札に向かった
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