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第1章 抱かれる女
…いけないよ。帰ろう。

涼が私の耳元で囁いた。

…大丈夫。

それでも立ち去ろうとする涼の手を私はしっかりと握りしめた。

「いけないわ…」

母は、小牧さんを押し戻し、玄関のあるこちらへと向かって歩いてきた。

私と涼は階段の影へと逃げ込んだ。

「先生は俺の気持を知ってるはずだ」

小牧さんは母を追いかけて、引き戻した。

「私には、子供もいるし、年齢だって釣り合わな…い」

そして、母を後ろから抱きすくめた。

「俺は先生が好きだ…年齢なんて関係ない」

その言葉を聞くと、私の胸がちりりと音を立てた気がした。

「愛してる…」

「駄目よ…」

「先生は俺のことが嫌い?」

「そういうことでは…」

小牧さんは、おもむろに母のブラウスの中に手を入れた。

「あ…」

プチプチと数個のボタンが弾けた。

「嫌なら抵抗しろよ」

小牧さんは、大きな手で母の胸を揉みしだいている。

「だ…駄目」

そして大胆にもスカートの中に手を入れた。母は恥じらいながらも抵抗する様子は無い。

「俺は本気だ」

小牧さんの目からは優しさが消え、欲望でぎらついていた。

「やめて欲しいなら、言ってくれ…でないと…やめられなくなる」

母を振り向かせると小牧さんは、母の唇を貪った。

「あ…」

スカートの中の手は、ゆっくりと蠢いていており、時折母は、甘い息を吐いた。

「こ…小牧君…好きよ…」

母は、震える声で囁くと自らブラウスのボタンをはずし始めた。それに呼応するように小牧君もTシャツを脱いだ。

「凛子さん…愛してる」

小牧は母の名前を呼ぶと抱きしめ、ブラのホックを外した。










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