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休憩と微睡み(くすくす姫ピックアップ御礼)
第1章 休憩と
「全く…油断も隙も無え…」
「ふふふっ。サクナ、怒りんぼだわね」
髪を撫でながら、クソっだのあの野郎だのとぶつぶつ言って居るサクナをからかうように、スグリ姫は微笑みました。

「怒りんぼって何だよ」
「…何でもないわよ?言ってみただけ」
クロウに子どもの頃のサクナの話を聞いたからか、いつもの不機嫌顔が何だか可愛く見えたのです。姫は聞いた話を思い出して、またふふっと笑いました。

「なんか、怪しいな…ちょっとこっち見ろ」
「え?」
「あいつの悪巧みが移っちゃ無ぇか…?」
姫がサクナを見上げると、じっと目を覗き込まれて、額をこつんと合わせられました。
こんなに近いと目がくらくらする、と姫が思っていると、かぷりと鼻を齧られました。姫はびっくりして、両手で鼻を抑えて目を閉じました。その間にぎゅうっと押されて持ち上げられて乗せられる感じがして、再び目を開けてみると、長椅子にぎゅうぎゅう詰めにサクナも無理矢理座っていました。

「きゃ、なんでっ?!」
「休憩だ。ちょっと休ませろ」
サクナはぎゅうぎゅう詰めのままで平然と姫の髪を一房取って口づけて、そのまま弄びました。
「え、こんな狭くて、休めるの?」
「広さは問題じゃねぇよ。…ん?」
弄んでいた髪で姫の頬を撫でて、サクナは姫の唇に鼻を近付けて香りました。

「…花の茶を飲んだな」
「うん。香辛料の入った、お菓子みたいなお茶も頂いたわ」
今度は唇に唇を近付けて、すっと息を吸いました。
「…ああ、成る程な…味はどうだった?」
「あ、……んっ…」
姫は質問に答えようと、口を開きました。唇が触れないようにおずおずと口を開き、「味」という言葉を囁こうとした瞬間、唇を喰まれて舌を絡め取られ、そのまま吸われて何度も執拗に味わわれました。

「…うん、美味ぇ」
「……ばかぁ…また、うごけなくなっちゃう…」
口づけでお茶の味を確認された姫は、それだけでふにゃんと体の力が抜けて、座っているのが心許なくなっていました。
そんな姫に潤んだ瞳で睨まれて、サクナは笑ってまた唇に唇を寄せました。

「別に、構わねぇだろ?一日ずっとここで寝てるんだから、歩けなくても問題無え」
「んゃん!」
唇の端をぺろっと舐められて、姫は反射的に真っ赤になりました。
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