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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第21章  権力者の闇の宴
  


 半ば人形のような少女の着付けとヘアセットとメイクを予定時間内になんとか仕上げて枷の鍵を外して抱き上げて地上階へと向かう。


「旦那さま。」


「おお、用意出来たな。」


「はい。参りましょうか。」


 運転手までも行う。


 》 *


「椥さま。」


「どうした?」


「会長がお見えです。会場へ参りましょう。」


「あぁ、判った。」


 スーツのネクタイを直しながら答える。
 執事を連れて乙女グループの創業を祝うパーティー会場へと社長として向かう。事件以来ほぼ初と言っていい良巳との顔合わせだった。


「会長、こんばんは。」


「椥。先に来ていたか。関心だな。」


「当然ですから。」


「そうか。今夜は、明莉くんも参加予定だ。」


「判っています。1号ホテルの支配人ですから。」


「ああ。仲良くな。」


「ご心配なく。」


  
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