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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第35章  与えられる快楽
  


「休んでいて下さい。晩餐には、良巳も来るので。」


「そう、いらっしゃるの・・・」


「良巳との関係をどう思っていますか?」


「“ワタシ”は、楽しんでいるけれど・・・月良は、辛いでしょうね。早々に“ワタシ”を棄てたから。
 待っていれば受け入れると思っていたけどやっぱり“ワタシ”を拒絶したわ。
 でも最近は、境界線が揺らぐわ。ところで・・・晩餐って、なにする気?」


「それは・・・・・・お楽しみ、ですよ。」


「あなたたちの考えてることは、全く理解不能だわ。でも、現状を打開できるの?」


「そうですね。本音を吐き出し合えば劇的に、変わるかも・・・知れませんね。」


「へぇ~なら、晩餐には月良を行かせるわ。」


「是非、お願いします。では。」


 少女を残して部屋を出た。


「月良・・・なにが、待ってる晩餐かしらね。」


  
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