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第1章 ワガママお嬢様

どうして気になるかって？それは愛羅お嬢様の性格に問題があるからだ。
この大財閥の1人娘として育ってきたお嬢様は世間知らずのワガママ娘、いや史上最強と言っていいほどだった。
桐生家で働く執事やメイドは愛羅お嬢様のご機嫌をとるのに必死になりお嬢様の気分を害した者はまだ12歳の娘にクビにされるのだ。
そんな中、私はお嬢様の機嫌取りをしたり媚びを売ったりは決してしなかった。
そして、もう1人私と同じ考えを持つ執事…涼太が居た。
涼太とは同い年でこの桐生家に執事として働き出した時期もほとんど同時期だった。
俺たちはすぐに意気投合し、仕事上でもプライベートでも信頼できる関係になってた。