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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第8章 不測の淵
 オクチョンは立ち上がった。それでも大妃に向かい、深々と礼をして辞した。どこをどう歩いて殿舎まで戻ったのか判らない。



 両側から申尚宮とミニョンが支えていてくれなければ、とっくに無様に通路で転んでいただろう。





 居室に入るなり、オクチョンはくずおれた。
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