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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第2章 焔の花の中で~邂逅~
「何だかオクチョンが大丈夫と言えば、本当にそんな気がしてきた。不思議だな。そなたに笑顔で大丈夫だからと言われたら、何とかなりそうな自信が持てるよ」
その刹那、こみ上げてきた想いを何と表現したら良いのだろう。
スンには、いつでも笑顔でいて欲しい。綺麗な彼の顔が曇り空の満月のように雲に閉ざされているのは見たくない。彼には、いつだって笑顔でいて欲しいのだ、そして、その深くて澄んだ瞳で自分だけを見つめていて欲しい。