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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第9章 夢でも
 中殿に限らず、大切に育てられた両班家の姫君は蒲柳の質で、身ごもることそのものが難しい場合、また懐妊しても流産したり、難産、死産になる場合は少なくなかった。



「そのようなことを中殿が申したのか」




 大妃は呟き、瞳を閉じた。
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