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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第2章 焔の花の中で~邂逅~
「民が暮らしやすい国を作れば、必然的に国は栄える。国は国王や両班のためのものではない。俺がそう思うのは、民を大切にする政をすれば、結局は国も富み栄えるからだよ。二つは車輪の両輪のようなもので、民草を疎かにすれば、いつか国は衰退し滅びる。王が民を労れば、民は王のために働き国はますます栄えるだろう。そのためにも、王は力を持たなければならない。今、朝廷には古参の重臣どもが古狸のように居座って幅をきかせているゆえ、まず、そいつらを一掃だ」



「古狸ねえ」






 オクチョンは笑い、スンを見た。
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