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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第13章 恋しさの香り
 大妃は声を立てて笑った。




「何の、母親というものは息子が幾つになっても幼き頃の姿のままに見えるものだ。主上、幾らご立派に成長されても、この母には今もそなたが童に見える」



「さようにございますか」




 粛宗は笑いながら、また粥を掬って母の口に近づける。
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