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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
―そうか。さりながら、新入りにしては気が利くのう。そなた、何ゆえ、私が水が欲しいと判ったのだ?



 その問いに対して、オクチョンは即答した。



―今日は殊の外暑うございます。それゆえ、大王大妃さまは暑気当たりなさったのだと畏れながら拝察申し上げました。



―なるほど。





 大王大妃は軽く頷き、しげしげとオクチョンを見た。見つめられただけで、思わず背筋が伸びた。
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