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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第13章 恋しさの香り
 大妃の死から三日後の朝、王妃は大妃殿に足を運んだ。義母の死以来、これが何度目になるか知れたものではない。亡くなった当夜は夜通し粛宗と共に亡骸の側にいたのだが、身体の弱い王妃は一旦、中宮殿に戻ったのだ。






 そのときも、粛宗は魂を手放したような有り様で亡骸の側に座り込んでいた。
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