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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
―私の養女分となれば、その身分違いとやらも解決できるのではないか?
本当に、ありがたい申し出であった。オクチョンは涙が出そうになったが、額をその場にこすりつけんばかりに頭を下げた。
―生意気を申し上げますが、お許し下さいますでしょうか。
―おお、何なりと申せ。
―何事も無理を通せば、均衡が崩れます。人の縁というのも同じだと思うのです。あの方と私は住む世界が違いますゆえ、無理に繋がらぬ縁を繋げても良い結果にはならぬかと。
本当に、ありがたい申し出であった。オクチョンは涙が出そうになったが、額をその場にこすりつけんばかりに頭を下げた。
―生意気を申し上げますが、お許し下さいますでしょうか。
―おお、何なりと申せ。
―何事も無理を通せば、均衡が崩れます。人の縁というのも同じだと思うのです。あの方と私は住む世界が違いますゆえ、無理に繋がらぬ縁を繋げても良い結果にはならぬかと。