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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第14章 孤独な選択
スンが大殿に帰った後、オクチョンは少し遅めの朝餉を取った。その後、申尚宮とミニョンを引き連れ、庭園に向かった。ユンを連れて朝の挨拶に来た保母尚宮によれば、ユンは昨夜の冷え込みのせいか、朝から鼻水を出しているとのことだった。
世子冊立の儀を終え、ユンは就善堂から世子の住まいである東宮殿に移った。まだ赤児であるとはいえ、スンはしきたりを破るつもりはなく、生母のオクチョンは愛盛りの息子を結果として手放すことになった。