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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第14章 孤独な選択
「桜を見るのはまた来年まで待たねばなりませんね」



「申尚宮、桜は私たちと違って永遠に生き続けられるのね」



 申尚宮がオクチョンを物問いたげに見た。オクチョンは淡く微笑んだ。





「私たちはいずれ寿命が尽きれば、その生を終える。けれど、桜は人が死んだ後もここで春が来る度に咲き続けるでしょう」
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