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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第17章 第四話 【天空の蝶】
ついに、念願の王妃となったオクチョン。
王妃冊封の儀式では、国母・中殿となった歓びを噛みしめる。
やっと、これで大好きな男の〝たった一人の女〟になり得たのだ。
だが、オクチョンの心はそれで満足することはなかった。
-スン(粛宗)に近付く女は誰であろうと、許さない!
嫉妬のあまり、次第に我を忘れてゆくオクチョン。
ついには、スンが好意を示した若い女官に堕胎薬を飲ませる。
そんなある日、粛宗が廃妃(前妻)にまだ心を残していると知り-。
-どうして、私だけでは駄目なの? スン、お願いだから、私だけを見て。他の女の人に微笑みかけないで。
オクチョンがこよなく愛した花、紅吊舟が哀しく揺れる。
-あの真っ赤な花のように、炎のごとく生きたい。一瞬で燃え上がり、潔く散ってゆきたいの。
果たして、オクチョンの激しくも哀しい粛宗への愛が辿り着いた場所とは、
粛宗が長い年月の果てに気づいた、自身の心の真実、ただ一人の大切な存在とは。
-長い間、苦しませ、哀しませた。俺が悪かった、今からでも遅くない、二人だけでやり直そう。
オクチョンの元に駆け付ける粛宗だったが-。
6月から連載開始した長編、いよいよ最終話です。
王妃冊封の儀式では、国母・中殿となった歓びを噛みしめる。
やっと、これで大好きな男の〝たった一人の女〟になり得たのだ。
だが、オクチョンの心はそれで満足することはなかった。
-スン(粛宗)に近付く女は誰であろうと、許さない!
嫉妬のあまり、次第に我を忘れてゆくオクチョン。
ついには、スンが好意を示した若い女官に堕胎薬を飲ませる。
そんなある日、粛宗が廃妃(前妻)にまだ心を残していると知り-。
-どうして、私だけでは駄目なの? スン、お願いだから、私だけを見て。他の女の人に微笑みかけないで。
オクチョンがこよなく愛した花、紅吊舟が哀しく揺れる。
-あの真っ赤な花のように、炎のごとく生きたい。一瞬で燃え上がり、潔く散ってゆきたいの。
果たして、オクチョンの激しくも哀しい粛宗への愛が辿り着いた場所とは、
粛宗が長い年月の果てに気づいた、自身の心の真実、ただ一人の大切な存在とは。
-長い間、苦しませ、哀しませた。俺が悪かった、今からでも遅くない、二人だけでやり直そう。
オクチョンの元に駆け付ける粛宗だったが-。
6月から連載開始した長編、いよいよ最終話です。