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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
女官になったそれぞれの娘たちに、それなりの事情があった。後宮女官といえば華やかそうで聞こえは良いが、実際はミニョンのようにお金のために宮仕えを決意したか、幼い中に口減らしとお金欲しさに親に売られた少女たちが大半だ。
かといってミニョンに泣いて止められても、決意を変える気はなかった。自分は自分で、これからの人生を生きていかねばならない。とりあえず、今月末には後宮を去ろうと決め、少しずつ身の回りの持ち物の整理を始めた。
かといってミニョンに泣いて止められても、決意を変える気はなかった。自分は自分で、これからの人生を生きていかねばならない。とりあえず、今月末には後宮を去ろうと決め、少しずつ身の回りの持ち物の整理を始めた。