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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第21章 赤い月~生と死~
 オクチョンは上座の座椅子に座り、その前には小卓が置かれている。その上の茶菓には一切手が付けられていない。ウォルメは小卓を挟んで下座に座りながらも、手を付けられていない茶菓はちゃんと見たようである。




「お待たせ致しまして、申し訳ありません」






「いや、そなたも忙しい身だ。無理を言って時間を作ってもらったゆえ」
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