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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第22章 伝えきれなかった気持ち
泣き出したミニョンの側に行き、オクチョンはそっと抱きしめた。
「あなたとは長い年月を過ごしたわ。関係としては主従ではあったけれど、実のところ、私はあなたをいつも姉だと思っていた。良いこと、これから何が起こっても、あなたは黙っていて。あなたはあの夜、私と一緒にはいなかったことになっている。殿下も恐らくミニョンの罪を問うことはないでしょう。だから、私にもしものことがあったときは、あなたはすみやかに後宮を出てホ内官の許に帰るのよ」
「あなたとは長い年月を過ごしたわ。関係としては主従ではあったけれど、実のところ、私はあなたをいつも姉だと思っていた。良いこと、これから何が起こっても、あなたは黙っていて。あなたはあの夜、私と一緒にはいなかったことになっている。殿下も恐らくミニョンの罪を問うことはないでしょう。だから、私にもしものことがあったときは、あなたはすみやかに後宮を出てホ内官の許に帰るのよ」