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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第22章 伝えきれなかった気持ち
 オクチョンが手を伸ばせば、温かな手がしっかりと握り返してくれる。何も見えなくなってしまったけれど、大好きなあなたの顔なら、眼が見えなくても思い出せる。




 私は、この手の温もりが大好きだった。



 さようなら、私の愛しいあなた。


「今も、これからもずっと愛しています」



 それが、オクチョンの最後の言葉となった。
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