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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
妻になって欲しいとあれだけ熱心に求婚しておきながら、あの後、スンは結婚についても二人の未来についても、おくびほども口にしない。オクチョンの不安は深まるばかりだった。最近では、食べるものも喉を通らず、夜も満足に眠れない。あれほど食欲旺盛だった健康な若い娘が見る影もなく痩せてしまった。
上司のホン尚宮もオクチョンの激やせに気づき、大王大妃にまで相談したらしい。大王大妃にも呼ばれ、優しく理由を問いただされたが、オクチョンは何も言えなかった。
上司のホン尚宮もオクチョンの激やせに気づき、大王大妃にまで相談したらしい。大王大妃にも呼ばれ、優しく理由を問いただされたが、オクチョンは何も言えなかった。