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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 身分としてはさほど高くはないが、お金持ちだから、下手な名ばかりの両班の娘よりよほど贅沢な暮らしをしている。その辺り、両班とはいえ零落した家門の出でしかないミニョンを馬鹿にした理由だろう。




「さあ、食べて」




 再度促され、オクチョンは伸ばしかけた手をさまよわせた。セギョンが静かに笑う。





「毒入りだと疑ってる?」
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