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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 熱い、身体が熱くて堪らない。彼によって身体中に点された小さな幾つもの焔はいつしか大きな一つとなり、今やオクチョンを呑み込もうとしていた。




「スン」






 彼女は堪え切れず、スンを呼ぶ。



「オクチョン、気持ちが良いか? 俺も蕩けそうだ」





 彼の声も熱く濡れている。これまで聞いたことがない、別の男のもののようだ。
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