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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 けれど、この時、私はまさしく橋を渡ったのだ。その橋は二度と引き返せない橋、修羅の橋。この瞬間から、私は険しい道を歩くことになる。




 思えば、彼同様、私もひとめで彼に心奪われた。あの深くて幾つもの夜を閉じ込めたような漆黒の瞳に溺れてしまいたいと願った。







 彼に見つめられたあの出逢いの瞬間から彼に引き寄せられるように魅了され、離れられなくなってしまったのだ。
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