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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第7章 敵対者
でもね、と、オクチョンは身を乗り出した。
「自分の生命を粗末にしないで。たとえ、どれほど理不尽な仕打ちを受けようと、この国は身分の違いは絶対的なものよ。今回のことも、最悪、あなたは生命を失う羽目になっていたかもしれない。私はまだ若くて後宮のこことは何も知らないでしょう。だから、あなたのような熟練(ベテランの)した尚宮が側にいてくれたら心強いわ。だから、お願いよ、二度と無茶をしないで。私のためを思うなら、腹が立っても堪えてちょうだい」
「自分の生命を粗末にしないで。たとえ、どれほど理不尽な仕打ちを受けようと、この国は身分の違いは絶対的なものよ。今回のことも、最悪、あなたは生命を失う羽目になっていたかもしれない。私はまだ若くて後宮のこことは何も知らないでしょう。だから、あなたのような熟練(ベテランの)した尚宮が側にいてくれたら心強いわ。だから、お願いよ、二度と無茶をしないで。私のためを思うなら、腹が立っても堪えてちょうだい」