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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第7章 敵対者
 突如として、ソルメがカッと両眼を見開いた。愕くべきことに、彼女の眼(まなこ)は両方とも白目になっていた。あまりの禍々しい光景に、オクチョンも申尚宮も蒼褪めた。


 ミニョンだけは平然とウルメを見つめる。むしろ、ミニョンは嬉々としているようだ。





「見える。私には見える、王妃のお腹の子は―」
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