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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第8章 不測の淵
 そんな伏魔殿で生き残るためには、策謀家にならざるを得なかったであろうし、したたかにもなっただろう。さもなければ、今日の大王大妃はここにいなかったはずだ。





 王妃の亡骸は既に棺に納められ、その前には立派な祭壇が安置されている。まずは大王大妃が亡き人の御霊に向かって香を手向けて深々とお辞儀する。続いてオクチョンはその場に端座して頭を床にこすりつけ亡き人に哀悼を示した。
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