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姫巫女さまの夜伽噺
第7章 癇癪鼠

「あ…こん、ばんは」


「はい、こんばんは」


伊良が頭を下げると
男はつぶらな瞳をパチクリさせてそして微笑んだ。


人間の姿の男に
伊良は若干緊張がほぐれた。


回廊を見た時の異様な者たちとは違う
人間と変わらない見た目の男が最初で
本当にほっとした。


「こちらへいらっしゃい」


男はまだ若く見えた。
志摩や穂高とは違うが
それなりに整った顔立ちは幼い。


どこか小動物的な印象だが
話す言葉はどこか重厚感がある。


にこっと笑うと、大きめの前歯が覗くのが
さらに印象を幼くしていた。


伊良は言われた通りに布団の手前まで行くと
そこに腰を下ろした。
布団を挟んで、男と向かい合う。



(…良かった、優しそうな人で)



それが顔に出たのか
男がくすくすと笑った。


「伊良、君はとても正直なようだね。
気に入ったよ。僕はあまり演技っぽいのは嫌いでね。
それに、なかなか器量もいい」


はあ、と伊良は訳が分からずに頷く。
こちらにおいでと呼ばれて
伊良は褥の上へと乗った。


「素直だね。じゃあ、目をつぶって」


目をつぶると、素早く唇を奪われた。
咄嗟に逃げようとすると
着物の裾の上に男が乗って
伊良が逃げようとするのを阻止する。


「んんんっ…!」


訳も分からないでいると
男の舌は伊良の舌を包み込み
しばらく吸い付く様な口づけをした。


身動きをすると袂を踏まれているために
首元から着物が脱げていってしまう。
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