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極妻になりたくて
第3章 螺旋階段
皐月はそれから学校には行かなくなりゲーセンのある繁華街に出向くようになる、大人びた顔だったせいか補導されることは無かった

ただ家には、荷物を取りに行く、シャワーを浴びる、金をせびるだけには帰宅する

しかし家に帰れば、今では叱らなかった両親や兄が叱るので、それも疎遠になってきた

ある時にユカリという姉さんに知り合った、19歳でスナックで仕事してるという

今はアパートに住んでる、雑魚寝になるけど…と呼んでくれた

洋服も貸してくれた、皐月には居場所が出来た

ユカリは昼過ぎまで寝てるから皐月はゲーセンでバイトを始める、ある日、体調が悪くて早退をした

ユカリ姉さん心配するかな?とぼんやりと考えながらアパートに戻ると、奥の方で物音がする

「姉さん、起きてるんですか?」と物音がする方に声を掛けたが、何も答えが帰って来ない

カーテンが閉めてあるからよく見えない、ただよく見ると、自分を背にした女が男に股がり、腰を振り、男も腰を振って、呻き声を発している

あのテレビで見た光景に瓜二つ、皐月は自分の下半身の股の間に滴る汗と別の何かを感じた

男は皐月に気づくと、更に腰を振っている

姉さんが完全にショートしている、ガタガタとベッドの軋む音と肌がぶつかるパチパチした音、そして二人は更にショートをした

男は女から離れて着替えを始めている、女は相変わらず放心

男は脱ぎ捨てた靴を履き、何事も無く出て行った

女はようやく皐月に気づいたが動揺もせず、服に着替えている

皐月に向かい微笑みだけを返して、シャワーを浴び始めた
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