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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第17章 委員長は男心がわからな過ぎる
「私が滝川くんの味方になってあげるって、言ってんの!」

 み……見方?
 意外な彩夏の台詞に、真吾は呆気に取られた。

「あ、ほら……何かあった時に、味方は絶対に必要だと思うから……」

 付け足すように、彩夏が急いで言う。
 その言葉で、彩夏が何を心配しているのか理解できた。

「クラスで孤立する事にならないか、僕を心配してくれてる訳か……委員長は」

 すまなそうに頷く彩夏を見て、真吾は小さく溜息をついた。
 何も知らない女の子たちを、真吾は襲うのだ。下手したら、クラスの女子を全て敵に回しかねないような、危ない橋を渡るような場面も否定はできない話だ。
 彩夏の言わんとしてる事は理解できるし、確かに味方は必要なものだとは思う。
 だけど、女の子に守られるなんて……。
 真吾にも、ちっぽけでもプライドがある。

「気持ちは有り難いけど……だからって委員長が犠牲になる事はないと、思うんだけど……」
「別に犠牲だなんて思ってないわよ」
「そうは言っても、関わらせるの心苦しいよ。女の子に……」
「けど、放って置けないのよ!」

 本当に思わずといった感じで、彩夏がぴしゃりと言った。
 驚いて、思わず真吾は目を丸くした。
 大声を上げて気まずいのか、彩夏は恥ずかしそうに俯く。そしてボソリと、うっかりすれば聞き落としそうな声で、彩夏は呟いた。

「だって……さっきから何か、苦しそうなんだもの。滝川くん……」

 何だか不意打ちでアッパーを食らった気分だった。
 見抜かれてたんだなと。
 夢を見た朝にも色々と考えたし、美里に手を掛けた時にだって思った……どうして自分なのかと。納得のいかない微かな苛立ちは、今も心の底に静かに眠っていた。

「そりゃあ……何で僕がって思う部分もあるよ。幾ら女の子が抱けるからとはいえ、所詮レイプだからな」
「本音があけすけなんだけど」

 彩夏のジト目に、真吾はきまり悪そうに目を逸らした。
 素直になり過ぎたか……。

「し……仕方ないだろ、僕だって男だもん。女とエッチな事がしたいのは、本音にあるよ……」

 口を尖らせると、彩夏は半ば呆れた顔をした。
 女の彩夏に男の性欲を理解しろと言うのは、無理な話なんだろう。

「まったく、正直すぎだわ……」
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