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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第19章 無口なクラスメイトとの急接近
 駅から離れた場所に建てられたこの学園は、丘の上に建てられている所為もあって何とも長閑な雰囲気の場所にある。
 徒歩で30分は歩く通学路には、丘だけに傾斜も勿論待っている。
 真吾が利便の良くないこの学園を選んだ理由は、聞かずもがな――中学時代の同級生と一緒になりたくないから――である。
 理沙の所を出ると、午後5時を30分ほど過ぎていた。
 これから30分の距離を歩くのかと思うと、少し憂鬱だ。

「また今日もアニメ時間に間に合わないな。あーあ……」

 真吾は小声で独りごちた。
 夢の内容に美里との事を添付させ、理沙に話して聞かせてきた。
 理沙は現実を見るべき学者畑に寄った人間だが、真吾の胡乱な話を躊躇いもなく信用してくれた。恐らくその背景には、堕児の解剖結果も絡んでいるのだ。
 それが真吾の語る内容を裏付け、理沙の信用へと繋げたのかもしれなかった。
 堕児の内臓器官からは、血液以外に3種の液体が採取された。
 食道から直結した器官――胃と思しき器官からは精液が採取されたが、恐らく自分のものだ。
 精液が堕児の糧だという、夢の内容がまた一つ現実世界で実証された。
 尾の内部には、管状の器官が通っている。尾の先は注射針のようになっており、そこから排出できる仕組みになっているようだ。
 堕児の死骸の外見からは、注射針など目視できなかった。恐らく猫の爪のように必要な時にだけ、内から出せる仕組みになっているのではと理沙は推察した。
 尾の管と繋がっている内蔵器官から発見された液は、理沙が気にかけていた催淫効果を促すらしい液体だった。
 簡単なマウス実験を行った結果、雌だけに興奮効果が発揮された。
 詳しい成分だとか、更に細かい実験の結果には日が必要らしいが、検査結果を待たずして得られた実験結果が一つあったらしい。
 液には睡眠を促す効果もある事が、偶然発見できた。
 マウスの小さな身体には、どうやら効き目が強すぎたようなのだ。催淫液を注射した雌は、興奮状態に陥った後、深い睡眠状態となった。
 脳波形をそのうち調べてみたいな……と、理沙は呟いた。
 無茶苦茶な、学校に機材を持ち込むつもりか。それに協力してくれる被験者がいないと、無理なのでは……。
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