この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第20章 彼女の前髪が長い理由
 天使の輪くっきりの頭が、安らぎを求めるように元の場所へと納まりに向かう。
 どうやら、少なくとも嫌がられてはいないようだ。取り合えず一安心だな。嫌がられてたら、これから先が憂鬱になる。
 自分の身体にもたれて安らぐ美奈に、何の気なしに目を向けて真吾はドキッとしてしまった。
 胸元に頭が来ているのだ。
 肩を貸してるつもりなのに、抱いてる気分になるじゃないか……本当に小さいんだな。腕にスッポリ納まってしまう程に小さい美奈のか弱い雰囲気は、これぞ女の子という感じ。
 性格も大人しいし、まるで小動物みたいだ。
 それもウサギとか子猫とか、保護欲を掻き立てられそうな感じの小動物。
 守りたいと感じさせるような抱きしめたくなる可愛さは、女の子らしい女の子ってこういうのかなと勝手なイメージを懐かされてしまう。
 何せ、自分の周囲にいる女の子が千佳と美里だ。美奈のような雰囲気の女の子は周囲にはいないし、比べてしまうのも仕方ない。
 真吾は、急に意識し始めた。
 これからこの子を抱くのか……と。
 ぎこちない緊張は解けたものの、別の緊張が身体に降りてきてしまった。
 思わず美奈の身体に、目が向いてしまう。緩やかな起伏に細い腰……オイシソーな身体のラインを目にして、思わずゴクリと喉が唾液を飲み下す――。
 真吾は、ハッとした。
 いやいやいや、こんな場所で何を考えてるのか。人目のある場所で、女の子の身体を舐めるように見るなんてバカか、変態かよ!
 真吾は目を逸らそうと、車窓に目を向けた。
 なし崩しに犯してきた今までとは、何か違うものを真吾も感じていた。
 これからこの子を抱くと意識しながら、エッチする相手と行動を共にするという状況は、真吾もはじめてだ。意識するとヤバいくらいに緊張してくる。
 若しも彼女がいたら、こういうものなのかもしれない。
 例えばデートの日に、今日こそは彼女とエッチするんだと心に決めて、デートの最中にも凄まじい緊張を男は味わうのだろう。
 そんな緊張が心身を満たし、駆け巡っていく。
 抱くのかと意識すると、もうダメだった。マイジュニアが、意識と共に一気に膨張を始めてしまった。
 どうしよう……このままではマズい。彼女にバレたら、何と思われるか。
 諌めようと四苦八苦してると、美奈の頭が不意に動いた。

「た……滝川くん?」
/131ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ