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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第5章 正体不明の来訪者。レイプしたのは僕!?
 その瞬間、ぶわっと全身が突風に巻かれたような感覚――。
 目が開けていられない感覚に襲われ、真吾は目を瞑るしかなかった。
 いったい何が起こったというのか。
 声に続いて突然の突風――頭の中だぞ!?
 いや、実際に突風って訳ではないのか。みたいな感覚か――って、どっちでも良いよそんなの。
 すぐに身体が軽くなるような浮遊感に襲われる――気づくと真吾は唐突に暗い場所に出た。

「………………は?」

 真吾は訳がわからず途方に暮れる。
 何も見えないということはないが、薄っすらとしか見えないくらいに辺りは暗かった。
 突風に続いて、今度は何もない場所に放置かよ。

「ここはいったい何処なんだ――って何で全裸なんだよ!?」

 服を脱いだ記憶が全くないのに何故か全裸という状態に、真吾は酷く戸惑った――が、何か変だ。
 何かこう……身体がいつもと違っている。
 僕の身体、少し透けてないか……ほんのりとあちら側の暗闇が、身体を通して透けて見えるという異常な状態。

「今の僕は霊体――ってやつなのか……?」

 異様な状態だと言うのに、真吾は割りと冷静だった。
 こんな時の真吾の発想はとても柔軟性に富み、それはある意味で真吾の長所だ。
 根っからのゲーマーである真吾は興味が高じて、意外と様々な本を読んでいる。その所為か不可思議な事に関して耐性も高ければ、受け容れも早い。
 辺りが暗いということは体外に弾き飛ばされたという訳ではなさそうだ。だが常識的な場所だとも思えない。最悪、幽界とか地獄とかいう可能性も……。
 少し冷静さを欠きつつ思案していると、目の前がいきなり開けた。
 明る――くはなかった。
 今までの状態よりはそこそこはマシ程度の明るさ。
 というのも、開けた先のヴィジョンは今まで真吾のいた学校の教室。
 夕日はとっくに落ちて、外はもう夕闇に包まれ始めていた。
 このような形で外が見える――途轍もなく奇妙な感じだ。非常に現実感がないな……だが身体に内在はしているという事ではあるのだろう。

「ロボットのコックピットにいるような心境だな」

 真吾の脳裏に紫色の機体で戦う某主人公が過ぎる。確かにあのようなイメージなのだろうが、ここはコックピットのように狭くは感じない。かと言って、どの程度の広さがあるのかも想像できない。
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