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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第11章 なんて朝だ
 宿主の生命力を直に取り込むと、命の危険の可能性があるのかもしれない。宿主を殺ししてしまわないように、男の精液からエナジーを取り込むのは、安全に成長する為なのかも。
 まさかとは思うが、彩夏が酷く発情していた事も関係あるのだろうか……思えば人が変わったようにエロエロだった彩夏。あれは最早、別人だ。餌を効率良く得る為の効果だと考えれば、在り得るのではないだろうか――。

「陰の気の濃い混沌である在れは、陽の気を極端に嫌う。女が自我を取り戻したのは、おまえが飲ませた精の効果だ――」

 彩夏が唐突に自我を取り戻した背景には、このような事情があったのか。
 声は、彩夏が正気を戻した理由は、真吾の精液が堕児の気を、強い陽の気で浄化した為だと語った。偶然の精飲が、身体に巣食う堕児の気を浄化したっていう事だろう。
 堕児にとって真吾の精液が弱点だとも、声は語った。

「精はおまえのものでなければ意味がない。堕児が堕胎――死んだのも、おまえの精の働きによるもの」

 は…………!?
 真吾は呆気に取られた。
 彩夏の中にいた堕児が死んだ理由。それは自分の精子によるものだという事は、真吾にも理解できた。だが、問題はそこじゃない。
 流れ込む意識の伝えている事は、まるで自分の精液でしかアレは殺せないと断言しているように聞こえるのだ。同じような気を有している雄であれば、堕胎……とかいうのは、何も自分で無くともできるのでは無いのかと、真吾は思ったのだ。
 しかし続く声の言葉は、真吾の思いを裏切るものだった。

「おまえには堕児に憑かれた女を知覚する力も備わっている。おまえの満ちていない力では腹に触れる必要があろうが、その女が犯すべき相手かどうかを知るには十分なはずだ」

 犯すべき相手かどうかって、何を言っているんだ。こいつは……。
 それじゃあ、まるで……。
 真吾が苦悩している間にも、声は淡々と先を続けた。

「堕児の巣食う肉体の判別と、精で堕児を堕胎させる力――これが第一の覚醒で得られる刻印覚醒だ。おまえはその力で以って、堕児に憑かれた女を助けなければならない」

 助けねばならない――何故、義務のような物言いをするのか。あの生物を殺す事そのものが、まるで定められた使命だとでも言っているように真吾には聞こえる。
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