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少女と男の奇妙な同居生活
第1章 序章
約6畳の部屋には大きなベッドとその横に小さな棚とその上にライトが置かれているだけだ。
何もない殺風景な部屋。
わたしはいつもここにいる。
ドアと窓はあるけれど、どちらも外側から鍵がかけられ自由に出入りは出来ない。
部屋の中には出入り口のドアの他にもう1枚ドアがある。
中はシャワールームとトイレ。
この部屋で1日のほとんどを過ごす。
朝昼夜と食事が運ばれて来るけれど、1日のほとんど動かないのにお腹なんて空くはずもない。
丸1日誰とも会話しない日だってあるぐらいだ。
この生活にももう慣れてしまった。
悲しむことも辛いと感じることも
最初の頃に比べたら随分と減った。