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少女と男の奇妙な同居生活
第1章 序章
わたしがこの部屋に連れて来られたのはいつだったか
もう何年も前のこと。
産まれた時から養護施設で育てられた。
本当の親の顔なんて知らない。
高校は中退した。
養護施設を追い出された学のないわたしに
行く宛などない。
フラフラと街を彷徨いながら、ネットカフェで寝泊まりする日々。仕事ももちろんなかった。
いよいよなけなしの金も尽きようとした頃、わたしは援助交際に手を出し、警察に捕まった。
こんな街中でたくさんの人がいる中、失敗に終わったのだ。
わたしを捕まえたのはまだ若い警察官だった。