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牝獣の哭く夜
第1章 恥辱のはじまり
 濃い体毛に染み込んた汗と脂に、尿アンモニアと男性ホルモンが混ざって腐敗したような、強烈な異臭だ。

 鼻から息をしまいとするのだが、口にブリーフを咥えているため、思うようにならない。
 ちょっと嗅いだだけで、鼻の奥を刺激臭が襲い、涙が出そうになる。

 しかし、屈辱に泣いたと思われるのは嫌だった。何とかこらえる。

(こ、こんなモノを口に咥えるなんて!)

 この後、自分が行わなければならないことを思うと、死にたくなる。

 やっとの思いで膝あたりまで下ろす。

 沼田が片脚づつ上げてくれた。それに合わせて足から抜いた。

「これで準備が整ったよな。では、よろしくお願いします」

 沼田は美人上司に剥き出しのペニスを突きつけた。

(ああ、なんでこんなことに……)

 美貴は怒張から眼をそらし、こんな状況に至った今日の出来事を思いかえした。




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