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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
 沼田も昂奮していた。

 こんなことでもなければ、美人上司の尻毛を剃るなどというチャンスがおとずれたとは思えない。
 皺穴の周りの褐色の皮膚を、心を込めて手入れする。

「さあ、すみましたよ」

 沼田は額の汗をぬぐうと、残った泡や肌に張りついた毛をタオルで綺麗にした。

 気丈な女性デザイナーの股間は、文字通り、一糸まとわぬ姿になった。
 剥き出しの上にも剥き出しとなった女性器が、男たちの灼きつく視線にさらされる。

「どうだ、つるつるになった気分は」

 諏訪が美貴の顔を覗き込む。

「見ないで……恥ずかしい……」

 美貴が息づくたびに、無毛の丘がゆるやかに波うつ。
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