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第2章 お務め

牧師さまとはここに来た日以来会っていない。もちろん、ミサで見かけたりはするけど近くにいたり話したりすることはなかった。


牧師さまの部屋のドアをノックした。

「ジョンだね、聞いているよ、入りなさい。」

「牧師さま…」

「ジョアンナが大変だそうだな。」

「はい、ですから牧師さま、ジョアンナが良くなるまで授業を休んで側に居たいのですが…」

「う〜んそうだな、君の勉強も大事なんだが、でも唯一の家族だもんな。」

「はい、お願いします。一緒に居させてください。」

「じゃあ、一緒にいてテキストを読んでいなさい。そして、ジョアンナが良くなってから、フリータイムの間、遅れた分を勉強しよう。」

「その間、ジョアンナも側に居ていいですか？」

「静かに出来るなら構わないよ。」

「ありがとうございます。牧師さま。では、ジョアンナの所に行きます。ありがとうございました。」


俺は挨拶もそこそこに牧師さまの部屋を後にした。
この代償が何であるかも知らずに…