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保健体育の授業
第3章 幸福な悪夢


次の日を迎えた朝…


私には1つの変化があった。


それは下着。


何の気なしに選んでいた下着を

今日は念入りに選んでいた。


ハッと気づいた時異常なほど

恥ずかしくなった。



いつもより心なしかセクシーな

下着を選んだ自分に恥じらいもあり

服はラフなニットTシャツと

タイトではあるけれど

丈は膝のすぐ上くらいまであり

いつもよりは長いものを着て出勤した。



職員室に入ると柏木先生は

もう自分の席についていた。



よりによって席が近いので

目があってしまう。



私を見るなり



『摩耶先生、おはようございまーす。

昨日はありがとうございました。』



と、情事を感じさせない大人の対応で

挨拶を交わしたものの

私の隣に座る年の近い女性教員の


屋代 実咲(やしろ みさき)


は、いつも何かと察しがよく



『えっえっ?なになに~、お二人…

もしかしてなんかあったのー?』


とニヤニヤしながら茶化してきた。



『いやいや…そういんじゃないから。』



と否定する私に対し柏木先生は



『そんな風に見えますか~?』



とニヤニヤで返しわざとらしく

思わせ振りな態度で屋代先生を惑わせ




『後で詳しく教えなさいよ~』



と肩を突っつきニヤつきながら

授業へ向かった。



『だからそういんじゃないってば!』



私はたじたじになりながら

保健室へ向かい業務を始めた。





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