この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保健体育の授業
第5章 特別な夕食

定時を迎えた私は少しグラウンドを
覗いてみる。
保健室から野球グラウンドは
目の前で皆の頑張ってる姿は
はっきりと見える。
あっ…広大…
自然と口から出てしまい
キョロキョロと周りを確認した。
広大はあまりおしゃべりな方ではなく、
必要なことだけをボソッと言うタイプ。
でも部活のときは違う…
きびきびしていて大きな声で
必死な下級生を励まして。
出来たら笑顔で誉めているのが見えた。
そんな広大を見て私は確信してしまう。
″私は広大が好きなんだ″
いや…気づいていたけど
気づかないふりをして
今まで接してきた…
私は教師だから。
そしてこれからもそうする。
それが彼のためだから。

