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保健体育の授業
第5章 特別な夕食



定時を迎えた私は少しグラウンドを

覗いてみる。



保健室から野球グラウンドは

目の前で皆の頑張ってる姿は

はっきりと見える。




あっ…広大…




自然と口から出てしまい

キョロキョロと周りを確認した。




広大はあまりおしゃべりな方ではなく、

必要なことだけをボソッと言うタイプ。



でも部活のときは違う…


きびきびしていて大きな声で

必死な下級生を励まして。


出来たら笑顔で誉めているのが見えた。




そんな広大を見て私は確信してしまう。




″私は広大が好きなんだ″



いや…気づいていたけど

気づかないふりをして

今まで接してきた…

私は教師だから。




そしてこれからもそうする。


それが彼のためだから。



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