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保健体育の授業
第5章 特別な夕食


一通り食べると李久が



『先生…まぢでありがとう。

単純かもしれないけど…

めっちゃ元気出たわ。

柏木死んでからなんもやる気でなくて

バイトも手につかなくて休んでた。


でも…広大が……

俺が休んでた夜のバイト、

代わりに出てくれてたんだ。


まぢありがとな…広大。


部活の後でめちゃくちゃ

身体疲れてるしきついはずなのに…


それも今日、今月の給料を職場の人が

持ってきてくれて初めてわかって。


俺…落ちこぼれてる場合じゃないって思った。


だからこの後バイト先に行って

頭下げて来る。』





李久の顔は会ったときとは

全然違うたくましい顔つきに変わっていた。




『広大には私からも感謝する…

李久を誰よりも支えてくれて

教師である私達も感謝してる。



でも…李久…?急に無理しなくても

ゆっくりでいいんだよ?

こうやってみんな支えてるんだから。』





それでも李久の意思は変わらなかった。




『や、先伸ばしにすればするほど

自分がダメになるのもわかってるから。

バイト先の人にも迷惑かけたから…』





『…わかった。

じゃあ車だす。家まで送るから。』




『いい。』




『それくらいさせて、もう暗いし。』





『職場までちゃんと気持ちの整理して

考えていきたいんだ。

だから歩いてゆっくり帰る。

それでも十分間に合うから。』




意志の強さに私は何も言えず

不安が顔に滲み出ていたのか

李久はぶっと吹き久しぶりの笑顔をみせた。




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