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美女の危ない立回り
第2章 危ない立ち回り(大学3年の夏)
サトル達の番になったが、余っているのは最後の1部屋だった。
部屋の選択権が無かった。

ユウカ「混んでるんだね でも、
余り物には福がある?笑」

サトル「福があるかもですね」

サトルにとっては福は間違いなくありそうだった。
部屋が選べようが選べまいがどちらでも良かった。
今からユウカと二人きりで部屋に入るのだ。
次から次へと色々な想像が涌き出てくる。
サトルは少し震える手で残ったパネルの部屋を選んで、入室時間が印刷されたレシートを取りエレベーターに向かった。

ユウカとエレベーターに入り部屋がある5階のボタンを押した。
エレベーターの扉が閉まり上昇を始めると、ユウカに見えない位置でサトルは小さく拳を固めてガッツポーズをした。

エレベーターに乗ってから会話が無くな二人は沈黙した。
この場で普通に会話をするのもおかしい気がした。
サトルは今、ユウカがどんな顔をしているのか見ることが出来なかった。

サトル「ここですね」
サトルは部屋の扉を開けてユウカに先に入るように促した。
ユウカ「ありがとう」

部屋の中に先に入ったユウカが「広ろーい」という声が聞こえた。
サトルは自動ロックのドアが間違いなく閉まったのを確認して室内に入った。

ユウカ「ね?結構キレイだね」

サトル「そうですね」

ユウカ「ヒール脱ぎたい
スリッパあるかな?」

サトル「あっ、こっちにありますよ」



ユウカ「ありがとう。
サトルくんも靴脱げば?」
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