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地獄
第3章 監禁
 奈緒子を攫った坂本は、自分の巣にある特別な一室に置いた。


「可愛がってやろう」


 奈緒子の口内に舌を滑り込ますが、意識がないため無反応だった。
 坂本は笑う。
 

「当たり前だな」


 気持ち悪い笑みを浮かべていた。
 坂本が小道具を用意している。奈緒子を楽しむための道具で恥辱をくれてやるための必需品だった。
 その中の一つに、白いブリーフがあった。いや白くはない。どこか不自然である。
 坂本がそのブリーフを掴む。そしてじっくり確かめてた。


「マーキングはしっかりさせないとな!」


 そう言いながら奈緒子を見て準備に入った。



 少しの時間、意識を失っていた奈緒子の目が少しずつ開く。
 意識はまだハッキリしないが、どこかに連れ込まれたことを感じていた。
 身体をゆっくり起こそうとして、いくつかの異変に奈緒子は気づく。
 まずは両手を背中に回されロープで縛り上げられいた。
 次にわかったのは、右脚が太股と足首を正座するような形でロープに縛り上げられ。左脚の足首には鎖の拘束具で自由を失われ天井にある滑車に吊されていた。
 そして首に違和感がある。何かが締めつけ、鎖が違和感から伸びている。おそらくは首輪に違いない。
 そして最後は声が出ない。


 意識がハッキリしてくると、奈緒子に苦痛が襲ってくる。
 それは唇であり、口内からだった。


「うー、うー!」



 声にならない。
 何かが口内にあり、それをロープで口元を縛っている。猿轡を噛まされていた。
 しかもなんだか口内に塩気と香ばしさがあり、唾液が付着するにたびに湿らせたそれが喉元を通り、胃袋へ落ち着いていく。
 とても不快だった。ただ服装に乱れはない。




 
 

 
 

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